【完全版】インバウンドの「先」へ。現場から世界を動かすグローバル戦略の全貌

2026年02月26日
日本中がインバウンドに沸いています。しかし、観光客が来て、お金を落として、帰っていく。それを繰り返すだけの「消費される観光」で終わっていいのでしょうか?

私が提唱し、各地で実践している戦略は異なります。
インバウンドは「きっかけ」に過ぎません。その先には、個人のリピート購入(越境EC)があり、さらにその熱量を武器にした「海外展示会」への挑戦、そして最終的にはコンテナ単位の「B2B輸出」へと至る一本の道があります。

加賀、高松、長崎、鹿児島、富山……。私が歩んできた地域で起きているのは、単なるおもてなしの改善ではありません。「日本の地方から世界へ直接売るための構造改革」です。

現場の「OODAループ」がグローバル戦略の基盤を作る

すべての始まりは、目の前の一人の外国人客を観察することから始まります。私が現場で徹底しているのは、PDCAではなく「OODA(ウーダ)ループ」の高速回転です。

Observe(観察): 彼はなぜ、この商品に触れたのか? どの瞬間に目が輝いたか?

Orient(方向付け): 完璧な英語よりも、その商品の「背景(ストーリー)」を欲しているのではないか。

Decide(意思決定): ならば、この一言をカタカナ英語で伝え、ECサイトへの導線を渡そう。

Act(実行): その場で関係性を築き、データを取得する。

このループが回ることで、インバウンドは「一度きりの出会い」から「継続的なビジネス」へと進化します。

インバウンドから「旅アト」へ——個人の熱量を資産に変える

インバウンドの成功とは、店が賑わうことだけを指すのではありません。
例えば、私が深く関わった愛知県の三浦刃物店様では、来店客の7割が外国人となり、海外売上比率は60%に達しました。しかし、真の成果はその先にあります。

店で感動した顧客は、帰国後も越境ECでリピート購入を続けます。これが「旅アト」の力です。
「どこの国の、誰が、何を、いくらで買っているか」という精緻なB2Cデータが手元に残る。この「個人の熱量」の蓄積こそが、次なるフェーズ「B2B」への最強の武器、そしてエビデンス(証拠)になるのです。

海外展示会とB2B輸出——「数」を動かす真剣勝負

個別のファンがついたら、次は面で攻める「海外展示会」です。
多くの企業がここで「実績がない」「英語が不安」と尻込みしますが、すでにインバウンドと越境ECで成果を出している地域には、世界中に「ファンがいる」という事実があります。

「わが社の製品は、すでにあなたの国でこれだけ売れている」
この一言が、海外バイヤーの心を動かします。

海外展示会: 現場でのOODAループを回し、バイヤーの反応を秒単位で観察・改善して成約を引き寄せる。

B2B輸出: 越境ECで培った物流のノウハウを、コンテナ単位の大きな流れ(輸出)へと昇華させる。

この一気通貫のパイプラインを構築することこそが、私の提唱するグローバル戦略の真髄です。

長谷川 雄一朗の歩み——現場主義のグローバル戦略家として

ここで、私がなぜ「現場の力」をこれほどまでに信じるのか、その背景をお話しさせてください。

現在、株式会社JETTAの代表として、全国の自治体や企業のグローバル戦略を支援していますが、私の原点は常に「現場」にあります。

私は、机上の空論を振りかざすコンサルタントではありません。
かつて自身も現場に立ち、外国人と対峙し、言葉の壁や文化の壁にぶつかりながら、どうすれば「売れるのか」、どうすれば「心が通じるのか」を泥臭く模索してきました。その中でたどり着いたのが、誰でも明日から使える「カタカナ英会話」という武器であり、変化に即応する「OODAループ」という思考法でした。

香川、石川、長崎、鹿児島、富山……。
日本全国の、それも決して交通の便が良いとは言えない「小さな現場」にこそ、世界を熱狂させる本物があると確信しています。
私の役割は、その地域の「当たり前」を「世界の価値」へと翻訳し、現場のスタッフ一人ひとりに「自分たちの言葉で世界と戦える」という自信をインストールすることです。

現在は、インバウンド対応の研修から、越境ECの構築、海外展示会での商談支援、そして最終的なB2B輸出の仕組みづくりまで、一貫して現場に寄り添う「プロジェクト人材」として活動しています。

まとめ:世界と繋がるループを回し始めよう

インバウンド対策を「観光課の仕事」や「店舗の仕事」と限定してはいけません。これは、地域の産業をグローバルマーケットへ接続し、次世代へ誇れる強い地域を作るための、壮大なプロジェクトです。

型にはまった計画を立てることに時間を費やすのは、もうやめましょう。
目の前の反応を読み解き、即座に動き、その熱を冷まさないまま、越境EC、展示会、そして輸出へと繋いでいく。

成功には理由があります。
それは、複雑な戦略書の中ではなく、現場でスタッフと外国人が「いい感じ」で通じ合い、笑顔が生まれる、その一瞬の積み重ねの中にしかないのです。

あなたの地域の「本物」を、世界が待っています。
一人の外国人への挨拶から、世界を揺らす輸出案件へ。
そのループを、私と共に回し始めませんか?